- 2025.09.24
- インドネシア特定技能外国人材紹介について|基本から実務【2025年最新】

この記事では「インドネシア」「人材紹介」「特定技能」「登録支援機関」をキーワードに、はじめてでも迷わない実務の手順と注意点をまとめました。
この記事でわかること
- ・特定技能制度の概要とインドネシアの最新事情
- ・技能実習とのちがい(制度比較表つき)
- ・人材紹介会社の選び方チェックリスト
- ・採用〜入社までの流れ(フロー表つき)
- ・費用の内訳(公式準拠の整理)
1. 特定技能制度とは何か?
「特定技能」は、人手不足分野で外国人が就労できる在留資格です。
1号は16分野で、技能試験と日本語要件が必要、最長5年・家族帯同は原則不可。
2号は熟練者向け(11分野)で更新可・在留期限なし、配偶者・子の帯同可。受入企業には生活支援と適正な労働条件の確保が求められます。
受入企業には、義務的支援10項目の実施が要求されます。
【義務的支援10項目】
①事前ガイダンスの実施
②出入国する際の送迎
③住居確保・生活に必要な契約支援
④生活オリエンテーションの実施
⑤公的手続きへの同行
⑥日本語の学習機会の提供
⑦相談・苦情への対応
⑧日本人との交流促進
⑨転職支援(人員整理等の場合)
⑩定期的な面談・行政機関への通報(面談は3か月に1回以上の実施)
これらの支援については登録支援機関を使うと準備がスムーズです。
また、FarmONでは人材紹介から支援まで一気通貫での対応が可能です。
2. インドネシアにおける特定技能の概要
インドネシアは若い人が多く、日本語を学ぶ方も増えています。現地の送り出し機関(P3MI)や学校では、日本で働くための勉強や技能訓練が用意され、試験の受験もしやすくなりました。宗教や食の習慣があるため、職場では礼拝や食材への配慮が大切です。事前にルールを話し合えば問題は少なく、仕事にもすぐ慣れます。人材紹介と登録支援機関が連携すると、採用から生活の立ち上げまで迷わず進められます。
3. 特定技能と技能実習の違い
| 比べるポイント | 技能実習 | 特定技能 |
|---|---|---|
| 制度のねらい | 学んで母国へ技術を持ち帰るため | 人手不足をすぐに補うため |
| 技能・日本語水準 | 初心者・日本語は基礎レベル | 一定水準以上の技能・日本語は初級~中級レベル |
| 対象の仕事 | 90職種 | 16分野 |
| 在留できる年数 | おおむね1~5年 | 最長5年(1号) ※要件を満たし、2号に移行すれば無期限 |
| 会社の変更 | 原則むずかしい(例外あり) | 条件を満たせば可能 |
| 給料の考え方 | 日本人と同等以上が原則(初心者水準) | 日本人と同等以上が原則(一般水準) |
| 残業・夜勤 | 教育が中心のため慎重に運用 | 就業規則の範囲で可能 |
| 必要な試験・日本語 | 実習の試験など/日本語は目安A2程度 | 分野別技能試験+JFTまたはJLPT N4 |
| 生活や仕事のサポート | 監理団体や企業が主に対応 | 企業と登録支援機関で対応 |
| 向いているケース | 時間をかけて育てたいとき | すぐに戦力が必要なとき |
技能実習は「学ぶこと」が中心の制度で、段階的に技術を身につけます。転籍などに制限があり、教育の色合いが強めです。特定技能は「働くこと」が中心で、現場の即戦力としての活躍を期待します。夜勤や残業にも対応でき、待遇は日本人と同じ基準。どちらがよいかは目的次第です。すぐに戦力が必要なら特定技能、時間をかけて育てるなら技能実習が向きます。インドネシアの人材紹介では、この違いを理解して制度を選びます。
4. インドネシアの特定技能人材紹介の重要性
人手が足りないと、残業が増えたり、サービス品質が落ちたりします。インドネシアの特定技能人材は、日本語の学習意欲が高く、チームで働くことが得意です。人材紹介会社と登録支援機関が一緒に動くと、募集・面接・在留手続き・生活支援が一つの流れになり、担当者の負担が軽くなります。求人票の書き方や面接の工夫、入社前の説明を整えることで、ミスマッチも減ります。現場の不安が少なく、定着しやすい採用が実現します。
5. インドネシア送り出し機関(P3MI)とは
P3MIは、インドネシア政府の許可を受けた公認の機関です。海外で働きたい人の募集や教育、契約、健康診断、無犯罪証明の取得、出国の手続きなどをまとめて行います。特定技能では、日本語や職種の勉強、試験の申し込みや受験案内も支援します。費用や説明が分かりやすく、困りごとに応える窓口があるP3MIが安心です。人材紹介会社とP3MIが連携すると、面接までの準備が整い、来日後の流れもスムーズになります。FarmONではインドネシアの大手優良P3MIと提携し、人材の紹介を行っております。
6. 人材紹介会社を選ぶ際のポイント
| チェック項目 | チェック |
|---|---|
| 紹介の実績があるか(同じ業種・職種) | □ |
| 書類の質と在留の通過率は良いか | □ |
| 登録支援機関ときちんと連携しているか | □ |
| 費用の内訳がわかりやすいか(総額・支払い時期) | □ |
| 面接の段取りや通訳の手配は丁寧か | □ |
| 入社後のフォロー体制があるか(面談・相談) | □ |
| トラブル時の対応が速いか(連絡先・時間) | □ |
| 送出国の文化・宗教等への対応アドバイスが可能か | □ |
見るべき点はシンプルです。候補者の数と分野別の実績、書類の質と在留許可の通過率、登録支援機関との連携、費用の明細の分かりやすさ、トラブル時の初動の早さ、入社後の定着支援。この6つを確認してください。契約前にサービス内容と体制、費用の内訳を出してくれる登録支援機関は信頼できます。宗教や食の配慮、寮やシフトのルールも熟知していると更に安心です。
FarmONではインドネシア人材に特化し、万全の体制で採用から支援・育成をサポートします。
7. 特定技能の流れと必要な手続き
| フェーズ | 主な担当 | 主なやること | 目安の期間 |
|---|---|---|---|
| 1. 求人の設計 | 企業+紹介会社 | 仕事内容・採用条件・選考ポイントをまとめる | 1〜2週 |
| 2. 募集・候補者探し | 紹介会社+P3MI | 書類確認/候補者リスト作成、企業説明会の実施(オンライン) | 2〜4週 |
| 3. 面接・選考 | 企業+紹介会社 | 面接(通訳付き)・適性検査等の実施 | 1〜2週 |
| 4. 内定・書類準備 | 企業+登録支援機関 | 雇用契約の締結・支援計画の作成・住まいの手配 | 1〜2週 |
| 5. 在留・ビザ・渡航 | 企業+候補者+紹介会社 | COE申請→ビザ取得→航空券・入国準備 | 3〜6週 |
| 6. 入社・定着支援 | 企業+登録支援機関 | オリエンテーション等の実施/口座・役所手続き/巡回・面談 | 入社日〜 |
基本の順番は、求人設計→募集→面接・内定→在留資格の申請→ビザ・来日→就業開始→定着支援です。用意する書類は、雇用契約、雇用条件、支援計画、住居契約、社会保険の手続きなど。インドネシアの候補者は、試験合格の証明、健康診断、無犯罪証明、家族の同意書も必要です。登録支援機関と役割を分け、来日前のオリエンテーションや生活準備、日本語学習の続け方まで決めておくと、入社後がとても楽になります。
8. 特定技能試験の流れ
必要なのは、日本語の試験(JFT-BasicやJLPT)と、分野ごとの技能試験です。インドネシア国内やオンラインで受けられる機会が増えており、P3MIや学校が勉強計画や申込をサポートします。企業は、求めるスコアや実技レベルを先に伝え、面接で簡単な実技やロールプレイを行うと、ミスマッチが減ります。合格後は在留手続きに進み、来日前に生活や安全のルール、日本語学習の続け方を確認します。準備が良いほど、立ち上がりは速くなります。
9. インドネシア特定技能人材の費用について
費用は大きく3つに分けられます。採用に関わる費用(人材紹介、現地手配、通訳、書類作成)、来日に関わる費用(ビザ、航空券、空港送迎、住居の初期費用)、支援に関わる費用(登録支援機関の月額、巡回・通訳、更新手続き)。さらに制服や備品、日本語学習、研修の費用も考えておくと安心です。総額と支払い時期を早めに確認し、稟議や予算に落とし込むと、社内の準備がスムーズに進みます。
10. 特定技能にかかる費用の内訳
| 費用の種類 | 主な内訳 | いつ払う | だれが払う | 注釈 |
|---|---|---|---|---|
| 採用費用 | 人材紹介料 | 入社時など規定に沿って | 企業 | |
| 事務手続き費用 | 面接・通訳・書類作成、在留資格書申請等 | 面接後〜申請前など分割もあり | 企業 | |
| 渡航費用 | 航空券・空港送迎 | 申請時・発券時 | 企業または本人(合意による) | 会社・本人のどちらが負担するか事前に明記すると安心 |
| 受入れ費用 | 住まいの初期費用(敷礼・家具家電) | 契約時・入居前 | 企業または本人(契約で合意) | 住宅の「確保や契約支援」は企業の義務/家賃等の実費負担は合意で決定 |
| 支援費用 | 登録支援機関の委託費用(通訳・巡回、トラブル対応) | 毎月 | 企業(本人負担不可) | 支援費は受入れ機関の負担(本人へ請求不可) |
| 在留資格更新費用 | 在留期間の更新・証明の取り直し | 更新の時期 | 企業(実務上は企業負担が多い) | 更新手続の支援は企業の義務。実費負担は社内ルールで決定 |
| その他 | 制服・備品・日本語学習・研修など | 必要に応じて | 企業(任意) |
初期は、募集や面接、通訳、在留書類の作成、規程の翻訳、受入れ研修など。来日時は、航空券、送迎、敷金礼金、家具家電、通信(インターネット等)の開通。月次では、登録支援機関の支援費、巡回や相談、日本語学習の支援、交通費の補助など。更新では、在留期間の更新費用や各種証明の取り直しが出ます。インドネシア側の健康診断や証明取得、教育費、出国手数料も忘れずに。項目を表にしておくと、比較や見直しが簡単です。
11. 費用対効果を考えるポイント
費用を見るだけでなく、効果も一緒に見ましょう。早く採用できたか、人材の質、送出機関の教育体制はどうか、入社後の定着率は問題ないか、現場の残業や教育の負担は減ったかなど、総合的に判断する必要があります。欠員による機会損失や、再募集・再教育のコストも評価に入れるのがコツです。人材紹介と登録支援機関をうまく組み合わせると、コストは抑えつつ成果を安定させられます。FarmONでは人材紹介と支援を一気通貫でサポートしております。
12. インドネシア人特定技能の雇用についての重要事項
雇用は日本人と同等以上の待遇、社会保険、労働時間の順守が基本です。就業規則と安全衛生、ハラスメント防止、相談窓口の案内を多言語で用意しておくと安心です。住まい、役所手続き、銀行口座、携帯、交通の案内も早めに。宗教や食の配慮、礼拝の時間は、シフトや休憩の中で無理なく運用できるよう話し合います。登録支援機関と連携して、最初の数か月を丁寧に支えると、長く働いてもらえます。
13. インドネシア特定技能人材の特徴と適応力
インドネシアの方は、協調性が高く、チームで動く仕事に向いています。敬意を大切にする文化があり、指示やルールがわかりやすいと、安心して力を発揮します。ムスリムの方が多いので、礼拝や食材の配慮が必要ですが、事前に話し合えばスムーズです。日本語学習への意欲も高く、現場の言い回しを覚えると、仕事のスピードが上がります。小さな成功体験を積み重ねる仕組みづくりが、定着の近道です。
インドネシア特定技能人材はFarmONにご相談ください
FarmONは、インドネシアの人材紹介と登録支援機関の連携で、採用から定着までを一気通貫で支えます。制度の説明、求人票の作成、P3MIとの調整、面接運営、在留手続き、住まいの準備、研修、日本語学習の継続、入社後の相談まで、まとめてお任せください。費用とスケジュールを分かりやすく見える化し、貴社の状況に合わせた計画をご提案します。まずは課題をお聞かせください。
