外国人材×特定技能 採用ガイド|主要送出国の特徴とポイント|FarmONのお知らせ・コラム

2025.10.03
外国人材×特定技能 採用ガイド|主要送出国の特徴とポイント

慢性的な人手不足に直面する日本の現場では、採用は「とにかく人材を確保する」段階から、定着・育成・キャリアアップまでを設計する段階へと移行してきています。とくに農業畜産業・飲食料品製造・自動車運送のように1日の遅れがサプライチェーン全体に波及する仕事では、欠員によって品質の低下・危険リスクの増加・納期の遅れへつながっていきます。
本ガイドでは、特定技能外国人材外国人材紹介登録支援機関を組み合わせ、採用・育成することを解決策としてご提案しています。

特に今回の記事では、主要送出し国(インドネシア/ベトナム/フィリピン/ミャンマー/ネパール)国概要国民性・強み・宗教観を丁寧に整理し理解した上で、ご紹介し、国別の特性を理解した上で採用・育成することで、より企業・組織にマッチした外国人採用ができるようになれればと考えております。
最後にFarmONがインドネシア人材をおすすめする理由と、採用に向けた次のステップを具体的に説明します。

0. はじめに

採用の難しさは「人がいないから」ではなく、実は「定着までの設計が見えていない」ことに起因しています。これは、人材採用において日本人、外国人を問わず共通して言えることです。

今回の記事では、様々な送出し国がある中で、国別の特徴や国民性を理解した上で、自社の組織文化とマッチしているかを判断していただき、皆様の会社の採用・育成の参考になればと考えております。

また、特定技能外国人材の採用・育成においては、外国人材紹介を活用しでより多くの候補者を確保し、登録支援機関が生活支援・日本語学習支援・在留資格諸手続きをサポートすることで、採用から定着までが一つの流れとして確立します。
外国人材採用・登録支援機関の活用については、FarmONにぜひ、ご相談ください。既存の登録支援機関から当社への切り替え(支援内容・コストの見直し)のご相談も承っております。
ぜひ、お気軽にご相談ください!
(「問い合わせ」ボタンから無料相談が可能です)

※ 本文の制度説明は概況です。施行・運用の最新情報は公的サイトで確認してください。

1. 外国人育成の基本

文化・宗教への配慮

文化や宗教配慮は「特別扱い」ではなく、異なる国の者同士が働き、生活する上で最低限理解しておくべき、基本的な情報です。
例えば、宗教的な面で言えば、食べ物ではイスラム教におけるハラール(豚などNG)、ヒンドゥー教であれば牛由来原料はNGです。また、礼拝スペースの確保、宗教的なイベントのスケジュールがどのようになっているかなども把握しておく必要があります。
これらは日本人スタッフにとっても有用で、無用なトラブルの防止、コミュニケーション齟齬の防止に直結します。特に宗教観があまりない日本人にとって、彼らの文化や宗教観は理解しがたい部分もあるので、学ぶ姿勢が重要です。

言語と教育

育成においては言語的な壁をクリアするために、写真表示+短文+色分け+短い動画の4点セットで行うと良いでしょう。
OKとNGを同じ紙に載せて、例えば、「OK:浅い擦れ3mm未満」「NG:果梗部の裂け」など短文の理由を二言語(日本語+母国語)で添えます。動画ならば更にわかりやすいでしょう。
更に、入社後早い段階で「(例)手洗い→装備→入室→選果→洗浄→危険」の順で、内容を整理した資料などを用意した上で、事前に外国人本人に共有しておくことで学習効率は飛躍的に向上します。
教育は「教える→やってみせる→見守る→独り立ち」の流れが基本です。独り立ち後、間もない時期は終業前5分の振り返りで「できたコト/困りゴト/明日やるコト」を話す時間をつくると、仕事の質・関係性が深まります。

仕事観と評価

月次で業務姿勢・スキル・成果などを評価し、段位(初級→中級→上級)と昇給を連動。
昇給の理由などを数値・文章で示すことで、企業側・外国人側のミスコミュニケーションリスクを最小化できます。
可能であれば、週1回の1on1ミーティング等を実施し、仕事と生活の両面の状態を確認できれば尚良いでしょう。
評価査定以外の部分については、登録支援機関がサポートし企業側の負担を軽減することが可能です。もちろん、FarmONでもサポート可能です。

生活立ち上げ

到着後3日程度を生活準備期間とし、寮(アパート)確保・寝具や家財道具の準備・Wi-Fi契約・ゴミの分別の説明・近隣案内・役所・保険・銀行の手続き・・・e.t.cなどを整えます。
最初の導入なので、外国人自身が最も不安に感じる部分でもありますし、定着率を向上させる上で最も重要な部分の1つですが、企業側の負担が重く、やりきれないというのも現場の本音です。
こちらについても、登録支援機関である当社がサポート可能ですので、ぜひご相談ください。
入社後初期の生活の安定が、その後の定着を大きく左右しますので、疎かにせず、企業と外国人スタッフの信頼関係構築のファーストステップとして活用することが肝心です。

2. 国別ショートガイド

外国人採用・育成においては「相手を知る」、「違いを認識する」ことがとても大切です。その上で、日本の文化・ルールをしっかりと伝え、理解してもらい、実践してもらう。それが重要です。
ここでは、送出国別に簡単にその国の人材の特徴を紹介したいと思います。
以下は、あくまで当社が認識している一般傾向等を示したもので、全ての人に当てはまる傾向ではありません。実際には個人差の方が大きいため、個々に面接等で見極める必要があります。

インドネシア

・国概要
人口 約2.7億人/年齢中央値 約30歳/主要産業:製造、農水産、資源、観光、サービス。

・国民性、業務上の特性
穏やか・協調的。チームでの作業が得意。

・強み
協調性高くチームプレーに向いている(チームの雰囲気◎)。日本社会への順応性が高い。

・宗教観
イスラム多数。礼拝配慮、ラマダン期の休憩・水分ルール、豚・アルコールの区分を明示。

ベトナム

・国概要
人口 約1億人/年齢中央値 約32歳/主要産業:製造輸出、農水産、IT・サービス、観光。

・国民性、業務上の特性
向上心・独立心が強い。目標・評価の可視化に反応が良い。

・強み
目標と評価が明確になれば、どのような仕事でも懸命に取り組む。

・宗教観
仏教・道教・祖先崇拝。テト(旧正月)配慮でシフト設計+交替休を計画。

フィリピン

・国概要
人口 約1.1〜1.2億人/年齢中央値 約25〜26歳/主要産業:BPO、製造、農業、観光、海外送金。

・国民性、業務上の特性
社交的で橋渡し役が得意。英語運用力が高い。変化のある仕事も器用に対応する。

・強み
変化の多い業務やイレギュラー対応に強い。コミュニケーション能力が高い。

・宗教観
カトリック多数。ミサやクリスマス行事に配慮し、シフト前倒しが有効。

ミャンマー

・国概要
人口 約5千万台後半/年齢中央値 約29〜30歳/主要産業:農業、天然ガス、鉱業、繊維、建設。

・国民性、業務上の特性
おだやかで勤勉、1つ1つの業務を着実にこなし、レベルアップしていく。

・強み
ルーティーンを着実に回せる。語学学習能力も高い傾向。

・宗教観
上座部仏教中心だが多宗教。ティンジャン配慮、ムスリムにはハラール対応。

ネパール

・国プロフィール
人口 約3千万人強/年齢中央値 約27〜28歳/主要産業:農業、観光、水力、手工業、海外送金。

・国民性、業務上の特性
素直で粘り強い。屋外・運搬など体力作業も丁寧に根気強く取り組む。

・強み
根気と体力が必要な現場作業などでも着実にこなしていく。

・宗教観
ヒンドゥー多数・仏教も多い。牛肉回避者あり。ダサイン/ティハール配慮。

3. 業種別の運用ポイント

飲食料品製造業

品質は「衛生・温度・異物」で決まります。まずNG写真集(髪のはみ出し/段ボール粉/テープ糊/アクセサリー)を赤で示し、
目線の位置に掲示。温度・時間・ロット番号はラベル+板書で二重記録。60秒動画×5本(手洗い/装備/入室/器具消毒/異物確認)を入社・1週後・1か月後に視聴ルール化するなどすると良いでしょう。

農畜産業

合格ラインを1枚ポスターで(サイズ・色・傷・形状のOK/NG)。安全面においては熱中症対策WBGTの確認と休憩ルール、豪雨・強風・低温の
作業中止基準などをまとめておくと良いでしょう。
外国人雇用を始めたばかりの初期は2〜3名で雇用開始し、3か月後に追加採用。先輩が後輩を教える流れが整うと現場がスムーズに回ります。
農畜産業における、通年の主力化には特定技能が最適で、外国人材紹介・登録支援機関と連携すると採用・育成の精度が上がります。

4. 制度と手続

特定技能

特定技能1号は通算5年、技能試験+日本語基礎が前提で、生産〜出荷に広く対応可能です。
2023年に特定技能2号が創設されてからは在留上限なしで熟練・管理も担え、農業・畜産の中核人材を長期設計可能になりました。

採用・育成の実務面では、求人・面接から在留申請・受入準備・初期OJT・評価・届出について一連の対応が必要です。
制度の変更も多く、専門知識も必要とするため、自社での対応が難しい場合も多いです。

登録支援機関

生活立ち上げ(鍵・寝具・Wi-Fi・分別表・近隣案内)、役所・銀行・病院同行、定期面談・記録、届出管理まで支援可能です。
特定技能外国人に義務付けられた義務的支援(10項目)を中心に受入企業に代わって対応します。
月次報告・年次監査・是正提案を含めた「年次運用」で、制度改正があっても迅速かつ柔軟に対応が可能になります。
支援業務については人材紹介を含め、FarmONで一気通貫で対応可能です。現場を知る登録支援機関だからこそできる支援・サービスを提供致します。

5. 導入ステップ

事前整理

工程を5〜15分単位で分解し、必要人数・シフト・日本語要件・安全条件(重量・視力・温度)を明文化。
段位(初級→中級→上級)と昇給テーブル、ロール(先輩/監督)を連動させ、特定技能2号を見据えたOJTに落とし込みます。
宗教配慮(礼拝スペース、ハラール/牛由来の表示、ノンアル常備)は採用前から設計に組み込むのがコツ。

候補者選定・面接

外国人材紹介会社へ業務内容・必要日本語・体力要件・交替制の有無など具体情報を共有。
適性は適性検査等で確認。
面接は短時間×複数回(指示理解/安全意識/協調性/体力)で総合評価し、判定します。
FarmONでは現地の優良送出し機関と提携し、母集団形成~適性検査の実施~面接実施~採用までの流れをトータルでサポート可能です。

受入準備

住居(鍵・寝具・家電・Wi-Fi・近隣案内・分別表)をセットアップし、役所・保険・銀行などの手続きは同行対応する必要があります。(登録支援機関が代行可能)

入社直後のフォロー

見本→同行→単独の順守。OK/NG写真で合格ラインを固定し、初週は終業前5分の振り返りを継続。
定期的に面談することで「できた/困り/学び」を共有し、次の一歩を明確にすると改善が続きます。
通訳アプリなどを使用することも1つの手ですし、登録支援機関の通訳をオンライン活用するなどすればよりスムーズなコミュニケーションが可能となります。

定着へ向けた取り組み(育成)

3か月以降は多能工化の小ローテ(例:収穫→選果→出荷/給餌→搾乳→洗浄)汎用性を高め、技能が定着してきたら現場管理者としての業務も一部任せることで管理経験を蓄積。
月次で評価・振り返りをしていけば、特定技能2号の道筋が早期に見えます。制度運用は年次の定期届出に合わせ、
監査→是正→改善のサイクルを登録支援機関と回していきましょう。

6. 次の一歩

FarmONがインドネシア人材をオススメする理由

インドネシア人材は、協調性・継続力・衛生習慣の良さが特長で、農業畜産業・食品工場など
「ルールで守る現場」との相性が抜群。礼拝・ハラール配慮を最初から織り込むと心理的安心が生まれ、学習と定着が加速します。小さく始め、連続採用で先輩が後輩を育てる循環は、現場のラインの安定と生産性の向上を後押しします。

FarmONへの相談方法

まずは、業務内容・必要人数・開始時期等をご相談ください
FarmONはインドネシアの優良送出機関と提携しており、随時、優秀な人材のご紹介が可能となっております。
候補者のプロフィール・日本語レベル等を共有し、採用から定着まで支援致します。
住居・役所・医療・金融・日本語学習・相談窓口まで登録支援機関FarmONが一括で伴走し、現場の成長を支えます。
まずはお気軽にご相談ください!ご相談は下記の「無料相談はこちら」から可能となっております。

監修・執筆:株式会社FarmON

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